特撮

シン・ゴジラがヒットした。

 

鑑賞したときは、これは特撮ファンは大歓迎だが、はたしてこの作品が一般の人に受け入れられるだろうかと思った。

 

隙がなく、最初から最後まで会議と攻撃が繰り返される、

攻撃は自衛隊の陸海空の現行戦力を忠実に再現!(最高である)、

会議は霞が関のリアルなやりとりをキングジムファイルやら複合機とかでこれまた中々の再現。

レーザー兵器やスーパーメカの登場、米国映画にありがちな嘘くさい家族愛は、微塵もないストイックな怪獣映画、

唯一息抜きは石原さとみのヘンテコ英会話。でもこれも昔の怪獣映画にあったやりとりである。

 

 

このヒットは嬉しいが、すこし複雑な気分だ。

 

昔から、特撮やアニメは子供の観るものとして、バカにされる傾向があり、アニメは、宮崎駿の作品などで一般に受け入れられ、一方、特撮はCGの台頭により斜陽の産業となった。

 

 

私が昔の特撮の中で好きな作品は、演者が、これが子供向けだからといって手を抜かず、真剣に演技をしているものだ。たとえば、怪奇大作戦岸田森や、帰ってきたウルトラマン岸田森とか、とにかく岸田森である。シン・ゴジラにも岸田森が演じた牧四郎をおもわせる牧五郎というキャラクターが。

 

一方、ダメなのはマイティジャックの二谷英明。これは特撮をあきらかに下にみている演技で、バカにしている。一人でもこんな奴がいると興ざめなのだ。

 

 

スペクトルマンも主人公が熱い。シルバー仮面もよい。

 

 

脚本とか監督とか大切だが、今回のシン・ゴジラは俳優の中に、特撮だから、怪獣映画だからと、バカにする人が一人もおらず、皆、真剣に、真摯に映画に取り組んだことがよかった。

 

武田鉄矢(クソ野郎!)は一瞬たりとも出ていない。ジャニーズも出てないし、小栗旬も出てない。

 

 

 

 

一人でも多くの人に観てほしい作品である。 

 

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